いろいろありましたが、ETHに戻ってきました。
これからしばらくまたここにお世話になることになりそうです。
早速、エチオピアのプロジェクトに取り組んでいます。
今年はエチオピアの学生2人が信頼性の高い情報を提供してくれているので、
何もわからなかった昨年よりは効率もよさそうです。
さて、今回のディスカッションは、
ETHのUrban Design/Research Studio, H&deM率いるStudio Basel, Prof. Kees Christiaanse, そしてProf. Marc Angelilの3つのスタジオからアシスタントたちが声をかけあい、アーバンリサーチ/デザインについてのディスカッションになりました。
一番興味を引いたのは、アーバンリサーチとデザインをつなぐツールは何か、という疑問。アーバンリサーチは都市の状況を分析したり、ポテンシャルを見せたりするために有効で、これまでも多くの人たちが用いてきた手法ですが、アカデミックな状況でその情報を活かして何かをデザインするのは難しい。昨年のエチオピアのプロジェクトでも感じたことは、ポテンシャルがわかったとしても、何かの条件(たとえばクライアントからの要求、インスタレーションなどの時間的制約)などが無い限り、都市に関わる条件があまりにも多すぎて、デザインの可能性をしぼりきることができない。もちろん経済性を優先するならばそれに従うデザインというのもあり得るが、アカデミックであることの意味は、それ以外の可能性を提示できることではないか。その都市に住む人々に対して、どういうデザインを提案することが、どういう可能性を提示することになるのか。エチオピアでも、日本の都市であっても、それぞれの状況に対して、その解を発見していくことが、リサーチとデザインの間をつなぐツールを見つけることにつながるのかもしれない。
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