Lecture:Republic of Singapore

omnibus-labのパートナー、シャルロットのレクチャー。シンガポールの都市の形成過程とその特徴を独自の視点から明解に解説していた。

Pool Architekten

The exhibition of Pool Architekten at ETH Zurich. Pool Architekten is one of the most promising young architects office in Zurich.
The exhibition itself is quite impressive, all the models, drawings and photographs are in the book shelf. This idea is quite fitting to the main hall of ETH main building.





Wohn- und Geschaeftshaus Badenerstrasse, Zurich, 2010

Schulhaus Baumgarten, Buochs, 2004
Pool Architekten
www.poolarch.ch

Parallel Urbanism at Japanese Junction


先日Nanyodo N+で行われた「JAPANESE JUNCTION」に出展したETHでのスタジオ課題のムービーです。


„Parallel Urbanism in Addis Ababa „ (7:55)
Editor: Noboru Kawagishi
Source films:
„Learning from Schwyz/Addis“ (2008)
Prof. Marc Angélil, ETH Zurich
Schwarzpictures.com
„Learning from Addis 1“ (2007)
Vanessa Meister
„Addis Panoramic“ (2008)
Noboru Kawagishi
The project was done by Matthew Gerald Skjonsberg, Sebastián Alfaro Fuscaldo and Noboru Kawagishi, in the frame of ETH MAS Urban design in 2007.
This film was presented in the exhibition “Japanese Junction” in Tokyo, in September 2010.

CITIES OF CHANGE ADDIS ABABA


ETH ZurichのMAS Urban Designで行っているエチオピアでのアーバンデザインプロジェクトがBirkhaeuserからとうとう出版されました!3年間のEthiopia Urban Design Studioの成果が詰まった、内容のある本に仕上がっています。
川岸が在籍していた1年目のスタジオからも川岸とMatthew Skjonsberg, Sebastián Alfaro Fuscaldoによるプロジェクト、”Parallel Urbanism”を含む2つのプロジェクトが掲載されています。エチオピアの急速に発展する都市において、多くの問題を抱えた状況をふまえてどのような都市が提案可能であるか、世界各国から集まったアーキテクト、アーバンデザイナーによる、たくさんのアイデアが詰まった読み物です。
これまで多かったリサーチ本ではなく、リサーチをもとにしたデザインを志向しているところがこのスタジオの特徴です。数年後にこれらのアイデアが実現されることがあれば、多くの建築家やアーバンデザイナーの注目を集めることになるでしょう。
それにしても、自分が関わったプロジェクトが出版されるというのは、本当に嬉しいものです。少しでも多くの人に興味を持ってもらえればと思います。

Exhibition: Valerio Olgiati

スイスの建築家Velerio Olgiatiの作品展のオープニングへ。Mario Bottaも駆けつけて、彼の素晴らしさを力説していました。それにしても多くの建築関係者が来ていて、Olgiatiの人気と注目度の高さがわかります。




Ausstelung: Valerio Olgiati
gta, Ausstellungen gta
Datum 09.10.2008 bis 08.11.2008
Zeit Mo-Fr 8-21, Sa 8-16, So und Feiertage geschlossen
Ort Haupthalle, Zentrum, ETH Zürich

Swiss Pavilion

The Swiss Pavilion at the 11th International Architecture Biennale Venice.
ヴェネチア・建築ビエンナーレのスイス館。何と言っても驚きはブロックで作られた3次元にうねる壁。緻密に作成されたプログラムに従って、ロボットが積んでいったものです。精密な作業が得意な日本人なら人の手でもできるかもしれませんが、ズレと角度をそれぞれ計算していくのは簡単なことではありません。人の代わりとなるロボット技術ではなく、むしろロボット技術でしかできない空間というのもあり得るのではないかと思わせてくれました。
川岸はETHでやったエチオピアのアーバンデザインプロジェクトを担当しています。中央のスクリーンに映されているムービーではエチオピアとスイスの両方で撮影した都市の雰囲気や人々などを比較しながら、それぞれの都市としてのクオリティを見せようとしています。結果としては都市自体を伝えることはやはり難しく、デザインプロジェクトとの関連性を見せるのもこれまた難しく。。。アカデミックなアーバンデザインプロジェクトをどうやって見せるか、または評価するか、はすごく重要な課題だと思います。
13日のディスカッションではチリの建築家アレハンドロ・アラヴェナとカリフォルニアの建築家テディ・クルツによるスラムエリアのUPGRADINGプロジェクトが非常に印象的でした。やはりこれくらいチャレンジングなものをやって初めて、新しい建築のタイポロジーが生まれるのかなという気がしました。おもしろいのでぜひ一度見てみてください。
ELEMENTAL / Alejandoro Aravena
http://www.elementalchile.cl/
Estudio Teddy Cruz
http://estudioteddycruz.com/

The wall by Gramazio & Kohler was really impressive. It is used as a partition, but it also acts
as a screen or an art. It has a strong impact, a lot of people were coming witnessing this strange wall. Then you can find it was made by a robot. Amazing!

This part was the urban design project in Havana, Cuba, by LAPA from EPF Lausanne. I liked their approach to start from urban research level, to mock-up prototype.

The making movies of digital fabrication designed by Gramazio & Kohler. I thought it is quite new. Because normally structure is required only for strength, decoration part is added on the structure, but this structure has already artistic senses without having an additional layer.

This is our exhibition. I was mainly working for the movie it is shown on the screen. Our movie provides a sense of both cities, Addis Ababa in Ethiopia and Schwyz in Switzerland, in order to compare and find out characteristics of each city.

On the 13rd of September, there was a symposium organized by Reto Geiser and Andreas Ruby. Prof. Marc Angélil was presenting the aim of our Ethiopian project.

The presentation of Alejandro Aravena and Teddy Cruz were really impressive, they both presented their urban upgrading projects in Chile and in Tijuana. Their upgrading prototypes were well considered and successful projects.

We are ready!


After one week of hard work, fighting with super aggressive mosquitos, we finished our installation. Although we had some small problems, our exhibition looks quite good. I’m looking forward to seeing Marc here. I hope he would say, “Fanta~stic!”

Actually video company did great job, four movies are nicely synchronized and show rhythmical presentation. One thing I cannot satisfy is that my panoramic movies are quite small and the quality was changed in order to show them like “film-show”. I was expecting to show the dynamic activities of Addis, but it doesn’t make strong impact. And, small thing,
Joerg forgot to put my name in the end of the movie…

Our project and model are also on the wall. I thought I could make the layout better, but it was out of my control. The team of Angelil chair did great job. Sometimes I feel that we have too much contents on the wall, maybe it is the complexity of the chair.

The exhibition catalog is also nicely done. People could read the book and understand the concept curation, and four exhibitions from each institution.
I haven’t compared to other pavilions yet, but I think our pavilion has too much contents. I think if you want to show academic works, it might be complicated. So that the answer to the question of “What is the building beyond architecture” is not so clear.
Anyway, our exhibition is ready, now it’s the time to visit other places, well socialized and enjoy my life in Venice!

Venice Biennale Report vol.1



11th International architecture exhibition in Venice
Swiss Pavilion
Curator: Reto Geiser
TEAM:
LAPA / Laboratory of the production of architecture, EPFL
Harry Gugger
ALICE / Atelier de la conception de l’espace, EPFL
Dietz Dieter
Architecture and Digital Fabrication, ETHZ
Fabio Gramazio, Matthias Kohler
MAS UD/Master of Advanced Studies in Urban Design, ETHZ
Marc Angélil
The concepts of the Swiss Pavilion are consisted of 4 design strategies; A. Methodology, B. Network, C. Didactics, D. Technology. Each team shows advanced design projects through each strategy.
The spaces of the Pavilion are gently divided by three-dimensionally curved brick wall, which was designed by Gramazio & Kohler, and constructed by a Robot. The team of LAPA shows the urban design project in Havana, Cuba, and it has different levels of projects; from urban design proposal to a mockup of the wall design. ALICE introduces their project of temporary structure in London which is called OVERFLOW, they made a three dimensional structure and placed with making use of overflow of the river. And our MAS UD presents urban design projects in Addis Ababa, Ethiopia and in Schwyz, Switzerland. Although both cities have totally different urban situation and different types of development, this comparable presentation shows a learning and feed-back strategy through both cities, with sharing their networks.
Text by Noboru Kawagishi

ADDIS Project 2008

昨年に引き続き、エチオピアの首都、アディスアベバでアーバンリサーチをしてきました。
その一部をご紹介したいと思います。(昨年からのエチオピアプロジェクトのエントリーはこちら

4月11日
アディスアベバに到着。チューリッヒからイスタンブール経由で、到着したのが深夜1時前。昨年もお世話になった友人たちに再会。まさか今年も戻って来られるとは思っていなかったから嬉しい。ボレ国際空港はエチオピアカラーにライトアップされていました。

そのまま午前中からアディスアベバ大学で1日目のプレゼンテーション。大学の教員、ゲストの建築家、学生など、今年も多くの人たちが見に来てくれました。前半はHousing、Upgrading、Mercatoの各プロジェクトの発表(詳しいプロジェクトの内容はこちら)。ランチを挟んで後半はCentral Park、Olympic、Tourismの発表。ちなみに川岸は今回エキシビジョンのためのビデオ撮影担当として来ているのでプロジェクトの発表はしていませんが、ティーチングチームとして各プロジェクトをサポートしています。

4月12日
2日目はCoffee、Energy、Agricultureの各プロジェクトの発表。今回も地元の建築家のほか、市の住宅開発部門の代表、開発区の都市計画家等を招いてのディスカッションは非常に熱い議論になりました。昨年よりもリサーチの密度、情報の信頼性が増し、各提案もより説得力を持っていたように感じました。これからデザインをするにあたって、各方面から厳しい意見やアドバイスをもらいました。

そのまま見学ツアーへ。街の中では至る所で建設中の建物が見られます。木材で組み立てられた足場やコンクリートの精度を見ると大丈夫なのか不安になるほどですが、これが今のアディスアベバの成長スピードを象徴しています。1年間に3万戸の住宅建設が政府から計画され、建設されています。

昨年9月のエチオピア・ミレニアム(エチオピア暦では現在が2000年です。)を記念して計画されているミレニアムパークの植樹に参加。世界各国から集まった建築学生グループが関心をもっているということで、後日新聞とテレビで報道されました。ミレニアムパークのデザインは今後コンペを実施して決定されるそうです。

市の中心にある10階建てのビルの屋上から見た夜景。夜景とは言っても派手にライトアップされているのは最高級のシェラトンホテルくらい。市の中心部でも電力不足で週に数回停電が起こるほどなので、夜景のために電力を使うほどではないことは理解できる。それにしても、建物の高さが低い。これから中心部の密度を上げるために中高層のビルを建設しはじめたら、都市景観も随分と変わるはずです。

4月13日
市内ツアー。まずは街の北に位置するエントト山の頂上にある、Entoto Mariam Churchを見学。敷地内に博物館があって、かつての王が城をエントトに構えたころからの歴史を学びました。

教会からアディスアベバの街を見下ろすことができます。

そのまま市内から30分ほど離れたSlulutaへ。少し街を出ただけで、一気に建物が減って、土壁の住宅と家畜の田舎の風景が見られるようになります。これがここに来る前に自分が持っていた「アフリカ」の印象。ちなみに、アディスからSlulutaへつながる道路は日本の援助によって建設され、Kajimaが施行したらしい。ということで、道路建設のために現場事務所がある村にはKajimaという名前がつけられていることを発見。最近は専ら中国からの投資が目立っているが、日本もちゃんと貢献していることを知りました。

東の住宅開発地区へ。去年は空き地だった場所が今では住宅建設がすごい勢いで進められている。農家が土地を失い、どんどん郊外へ追いやられています。道路上でロバや家畜に遭遇することも珍しくありません。

建設現場の様子。木組の足場が非常に印象的。鉄製の足場を生産して、使う予算がないのだとか。見た目はなかなかクールでもやはり強度が不安。

住宅開発地区の最東端。一気に大草原の雰囲気。すでにエチオピア航空の住宅地開発が計画されているらしい。都市の輪郭が急激に拡張されていることがわかります。

4月14日
午前中はスラム地区のUpgradingプロジェクトの見学。その前に、ロゴがスターバックスに非常に似ていることで有名なKALDI’s Coffeeへ。車を泊めただけで店員が来てくれて、そこで注文できます。もはやドライブスルーどころではありません。エチオピアで車内空間の多目的化を実感しました。

昨年も訪れたSister Jemberが始めたIHA-UDPを見学(Websiteはこちら)。約10年をかけて、スラム地区の住宅を改善する事業を続けてきた団体(おそらくNGO)。住宅の改善だけでなく、教育施設、職業訓練プログラム、研究者育成のための大学も構え、総合的かつ継続的な活動を続けている。彼らがこれまでに達成した既存のコミュニティを保持しながらのスラム地区のUpgradingプロジェクトは素晴らしい成果を残しています。しかし近年、政府が都市中心部の高密度化を図るうえで、スラム地区を郊外へ置き換えようとする政策によって、もはやスラムをアップグレードする活動自体が許可されず、もはや現在のコミュニティの形態を維持すること自体が難しくなっています。都市が抱えているこのような問題に対して、彼らをはじめ多くの建築家、アーバンデザイナーたちが真っ向から立ち向かっています。

午後からは街を流れる川沿いの調査へ。川沿いはゴミ溜めとなっている空間ではありますが、所々に農業も見られ、今後改善されるべき、改善できる潜在性をもった空間と言えます。
(ゴミにまみれながらビデオを回す川岸。)

この風景だけ見ていると、とても400万人の都市の中心部とは思えません。この都市と農村のクオリティを共存させることができればおもしろい都市が誕生すると思うのですが。

4月15日
Energyグループに同行してSlaughterhouse(食肉センター?)へ。ここから排出される有機物エネルギーの再利用実態について調査するためです。実は初めてこういう空間に入りました。エチオピア正教の復活祭前の食物制限期間中だったため、残念ながら(幸いにも?)清掃期間中でしたが、すべてのプロセスとその空間を見学させてもらいました。

最後にたどり着いたのは川沿いに位置するBone Yard。文字どおり骨の廃棄場。廃棄場とはいっても、消却されているわけではなくて、そのまま自然に戻るのを待っている状態。周辺にはかなり生臭い匂いが漂っています。そのまま川の水を汚染しているので、近いうちに解決されるべき問題と言えます。ちなみに、この廃棄場はさきほどの農作地の川を挟んだ対岸に位置していて、ものすごいギャップです。

そのまま市のゴミが集められる廃棄場へ。ここがEnergyグループの提案の計画地。広大なゴミ山の空間を緑に覆われたバイオエネルギーの生産装置として提案しようとしています。

それにしても、このゴミ山のド迫力はすごい。残念ながら実際に中に入ることはできませんでしたが、ここでゴミを集めながら生活している人たちも存在しています。ここを緑の空間としていかにリアリティをもって提案できるかが勝負どころです。

午後からCentral Parkチームに同行。市の中心部に位置する広大な緑地、pikok parkへ。アディスにあるビール会社St. Georgeが所有しているらしい。10年以上前のオープン当初は10万人ほどの入場者を記録してましたが、現在は入場者数が減少しています。ただの公園ではなく、敷地内に農家のための住宅地と農作地を併設しています。

敷地内では都市の中心部とは思えない、緑豊かなクオリティをもった空間を見ることができます。しかし、すぐ周辺には中高層ビルも建ちはじめ、立地の良さと規模、現在の採算の不効率性からして、すぐにでも住宅開発またはリゾート開発が進められてもおかしくないと思われます。この成長する都市のなかでは、公共のための緑地を維持することも難しくなっています。

4月16日
Agricultureのグループに同行してBio Farmへ。家畜の排出物からガスを抽出するシステムをはじめ、コンポスト、いろんな形態の植栽など、いろんな技術を見学。

教育施設と大学も併設されていて、環境教育から最先端の研究まで包括的なプログラムを実践しています。こんな先進的な実例がエチオピアにあるとは・・・自分の無知さにショックを覚えます。

午後からUpgradingグループの調査へ。プロジェクトを提案する敷地を一通り歩き、ひとつの住居を見せてもらい、インタビューもしてみる。それほど貧しい人たちではないようでしたが、それでもやっぱり公営住宅を買うまでにはほど遠い。ちなみに、アディスアベバの世帯の50%が月収300ETB(約30USD)以下で、この収入では賃貸住宅に住むことはできないため、どうしてもコミュニティが提供する住居か、不法な住居に住むしかない状況にあります。

コミュニティのつながりも強く、多くの活動は外部の共用スペースで行われています。この地域は開発地区に指定されていて、彼らは数年後には立ち退きを強いられることにが決まっています。コミュニティがそのまま他の場所に移り住めるかどうかも疑わしいところです。Upgradingグループは開発と既存コミュニティを共存させるための方法論を提案しようとしています。

最後はマーケットグループに合流。現在は使われていない鉄道沿いのマーケットでインタビュー。多くの人で賑わっています。ビデオを撮影していると、必ず子どもたちが近寄ってきます。テレビか何かの撮影と勘違いしているらしい。まあ、もしかしたら使うことになるかもしれませんが、残念ながらほとんどゴミ箱行きです。。。
4月17日
昨年チューリッヒに客員教員としてきていたZegeyeの設計事務所で新しいプロジェクトを見せてもらう。それにしても、大きなプロジェクトばかりで驚きます。日本でこんなに大きいプロジェクトに取り組む機会はまずないと思われます。ふと、ここで働いてみたいと思う。
午後パノラマビデオ撮影のテスト。光の設定が難しいが、面白い画像になりそう。
深夜、グループが滞在を終えてスイスに向けて出発。川岸はあと1週間滞在したため、グループをお見送りしました。去年よりは一日増えたとは言え、非常にタイトなスケジュールでしたね。でも、なかなか良い調査ができたようなので、今後のプロジェクトに期待です。
Learning from Addis Website
http://www.angelil.arch.ethz.ch/mas/

Second time to Addis Ababa



Prof. Marc Angelilを招いての中間講評を終え、いよいよエチオピアへ行ってきます。最初の1週間はスタジオのメンバーと一緒に大学でのプレゼンテーションやそれぞれのトピックに関するリサーチ、2週目は個人的にMercatoと呼ばれる東アフリカ最大のマーケットをリサーチしたいと考えています。今回は時間もゆっくり作れそうなので、身のある成果を持って帰ってきたいと思います。