AASchoolのワークショップのプレゼンテーションへ。とはいってもスタジオと同じ建物内。どうやらProf.Angelilの研究室と恊働でやっているらしい。来ていたのはDiploma Unit 14。地域レベルのDesign strategyのコースで、メディアデザイナーのTheo Lorenz氏がチューターをつとめている。ワークショップのテーマは” Communicating Strategies”。
彼らのプレゼンテーションはとてもシンプルなコミュニケーションツールのデザイン。ある地域でデザインをする時、デザインを市民に広く見て知ってもらうために展示をするのはよくあることだと思う。そんな時、いかに市民にデザインの意図を知ってもらって、しかもいかに市民の興味を導きだすか。彼らが提案しているのは、そんなデザイナーと市民のコミュニケーションの媒体となるツール。
まず入場者はカードケースを受け取る。そこには様々なカードが入っていて、それはデザイナーの視点で選ばれた地域の魅力的な部分を示している。市民が興味があるところの装置にカードを入れると、プログラムされた映像が流れる。そしてカードには穴があけられ、再びカードケースに収めるとその穴を通してデザイナーの提案が見えるようになる。文字で表現するのは難しいが、そんな感じ。装置にこめられたデザイナーの働きかけが、市民の興味のアクションに反応するわけだ。ただアクションが起こる展示はよくあるが、デジタルとアナログのツールを組み合わせて、何度もアクションが重なるようになっているとすれば、それはコミュニケーションに近いのではないだろうか。
彼らの提案はシンプルで、可能性を感じさせてくれるものだった。さて、こちらのワークショップはいかに。
この投稿へのコメントの RSS フィード。 / TrackBack URI