スタジオのFeiが昨年Landscapeのマスターでやったプロジェクトの展示がはじまるということで、La chaux-de-fondsへ。ラ・ショー・ド・フォンといえば、ル・コルビュジエ生誕の地として有名な街。10年ほど前にはじめて聞いた時は結構な田舎を想像していたものですが、来てみるとなかなか立派な街。17世紀末に大火事で焼けたため、街の中心部はグリッドで構成されていて、住居敷地の南側には必ず庭を持っているという、ちょっと奇妙な構成もおもしろい。Feiがやったランドスケープの敷地を見せてくれるということになり、隣のLe Locleという街まで行ってから、歩いて敷地をまわる。約4時間。やはり建築の敷地とは違って、広範囲だし、丘や森もあるわけで、予想していたよりハード。。。でもFeiが丁寧に説明してくれたおかげで、ランドスケープの読み方やデザインの方法論など勉強させてもらった。
La chaux de fondsに戻り、早速Le Corbusierの初期作品を見にまずはVilla Jeanneret-Perretへ。彼が一人で設計した最初の作品と説明してもらう。サヴォア邸などと比べると表現は明快ではなく、特徴を読み取るのが難しかったが、開放して使える折りたたみの間仕切りは空間の自由さを表現していたように感じられた。それにしても花の壁紙と庭の壁面の青色は本当にオリジナルだったんだろうか?ちょっと奇妙に見えたが。近所の木造建築作品を3つほど見て、Villa Schwob(Villa turque)へ。彼のここでの最後の作品。内部は入れなかったが(予約すれば入れるらしい)、彼の変化の過程を見られたことは収穫だった。
最後に目的だった展示のオープニングに参加。敷地を見て来たおかげで彼らの手法をよく理解できた。展示は小さいけど、完成度は高い。彼らが敷地のリサーチとして作ったビデオ作品も魅力的だった。個人的には、Goundscape展みたいな力強い模型があったらもっとよかったと思う。とても収穫の多い一日でした。
memo
“Villa Jeanneret-Perret”
Architect: Le Corbusier, 1912
Address: chemin de Pouillerel 12, La chaux-de-fonds
“Villa Schwob”
Architect: Le Corbusier, 1917
Address: rue du Doubs 167, La chaux-de-fonds
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