BellinzonaからMendrisioへ。The Academy of Architecture, The University of Luganoで勉強しているイトーくんとコムさんが知り合いで、便乗させてもらう。ここMendrisioはMario Bottaが生まれたところで、AcademyではBottaをはじめ、Peter Zumthor, Valentin Bearth, Valerio Olgiati, Aires Mateusといった、有名どころの建築家が教えている。建築ではETHZ, EPFLと並んで人気がある。この錚々たるスタッフや環境を整えるためにBottaが尽力されたそうで、ここではもはや神となっています。それぞれの建築家がスタジオをもっていて、個性が出ている。写真右はAires Mateusのスタジオ。図面は白黒を基調にしていて、断面図が重視されている気がする。MassにVoidを空けるスタイルをもつ彼のスタイルだけに、断面図にこだわることで壁の厚みや内部と外部の関係性についてもっと勉強できそう。
こちらはZumthorスタジオの模型。都市計画のプロジェクトの模型なのに、木材とかコンクリート(ジェッソ?)とかの素材を荒々しく使っている。ここまでくると素材とスキームが対応しているとかはそれほど重要ではなく、模型自体のアート性を追求しているようにも考えられる。確かに、模型が力強く見える。素材とスキームの関係を聞かずにこれを一概に良いと評価するわけにはいかないが、こういった感性の表現がちゃんと実際の仕事場でも活きているというところが、日本では考えにくいところのような気がする。システムやプログラムだけじゃなく美しさも建築家には必要だということか。断面図の図面にも模型貼付けてたのには驚いた。
Zürichへの帰り道にLuganoへ。Mario Bottaの Bus Terminal(写真左)を見学。交差点を挟んでAdministrative buildingとRansila II(写真右)を見てみると、同じ事務所が設計したとは思えないほどまるで共通点が見られない。Bottaも違うスタイルを取り入れようとしているのか、組織事務所化しているからか、はたまた目を引く建物が必要だったからか。。。わかりません。古い作品はやはり彫刻のような芸術性を感じさせる完成度の高い作品。なのになぜ?
Mendrisioではイトーくん、イケミヤーギさん、カネセくんと建築話で盛り上がる。Ticino建築にずいぶん興味をもちました。やっぱボッタかもな。お世話になりました。
memo
“Canopy of the TPL”
Architect: Mario Botta, 2001 – 2002
Address: Lugano, Ticino
“Edificio amministrativo”
Architect: Mario Botta, 1981 – 1985
Address: Lugano, Ticino
“Edificio amministrativo Ransila II”
Architect: Mario Botta, 1985 – 1991
Address: Lugano, Ticino
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