KCAP > Dutch Profiles

http://www.dutchprofiles.com/profile/408/kcap

Lecture:Republic of Singapore

omnibus-labのパートナー、シャルロットのレクチャー。シンガポールの都市の形成過程とその特徴を独自の視点から明解に解説していた。

Feldis / Topping-up

Feldis is a villege near Chur.




JAPANESE JUNCTION


ロンドン、ニューヨーク、シカゴ、ロッテルダム、チューリッヒ、メンドリシオ、ヘルシンキ。日本から海を越え、5カ国、7都市、10大学からの日本人建築留学生が、再び日本を”交差点”に集う。日本人というバックグラウンドと、各地域特有のコンテクスト、建築的視点。それら文化間の摩擦によって生まれた留学中の作品群が一同に介す。日本と世界を結びつける新たなネットワークとしての展覧会、それが ”Japanese Junction” である。
【日時】2010年9月13日(月) – 9月18日(土)
【場所】nanyodoN+ 南洋堂書店4Fギャラリー (入場無料)
【お問い合わせ】JapaneseJuntion2010事務局
japanesejunction2010@gmail.com
【出展者】
留目知明(University of East London)
橋村雄一(University of East London)
松繁宏樹(University of East London)
水島直洋(University of East London)
山口暁(University of East London)
植田三恵(University of East London)
澤田渉(AA School)
山本裕馬(AA School)
石井孝幸(University College of London)
阿部真理子(London Metropolitan University)
篠元貴之(University of Illinois at Chicago)
藤吉弘樹(Pratt Institute)
坂入達也(Pratt Institute)
中谷泰子(Pratt Institute)
勝邦義(Berlage Institute)
松田彩加(Berlage Institute)
杉山 幸一郎(ETH Zurich)
川岸 昇(ETH Zurich)
金塚雄太(ETH Zurich)
森中康彰(ETH Zurich)
伊代田 卓身(Academy of Architecture of Mendrisio)
伊藤 達信(Academy of Architecture of Mendrisio)
権藤 武夫(Academy of Architecture of Mendrisio)
棚橋哉仁(Aalto University School of Science and Technology)
JAPANESE JUNCTION is an exhibition for young Japanese architects who are/were studying abroad. The exhibition will be in Tokyo, Nanyodo N+, in September 13th-18th. There, Noboru will show a film besed up on the project “Parallel Urbanism” done with Matthew Skjonsberg, Sebastián Alfaro Fuscaldo in MAS Urban design in ETH.
JAPANESE JUNCTION
2010.9.13(Mon)-9.18(Sat)
NANYODO N+
南洋堂書店4F
www.nanyodo.co.jp
11am-7pm
入場無料
Exhibitors;
University of East London
Yoichi Hashimura
Hiroki Matsushige
Naohiro Mizushima
Tomoaki Todome
Mie Ueda
Akira Yamaguchi
Architectural Association School of Architecture
Wataru Sawada
Yuma Yamamoto
London Metropolitan University
Mariko Abe
The Bartlett School of Architecture
Takayuki Ishii
Berlage Institute
Katsu Kuniyoshi
Ayaka Matsuda
ETH Zurich
Noboru Kawagishi
Yuta Kanezuka
Yasuaki Morinaka
Koichiro Sugiyama
The Academy of Architecture in Mendrisio
Takeo Gondo
Tatsunobu Ito
Takumi Iyoda
Aalto University School of Science and Technology
Kanato Tanahashi
University of Illinois at Chicago
Takayuki Shinomoto
Pratt Institute
Hiroki Fujiyoshi
Hiroko Nakatani
Tatsuya Sakairi

Trans 17


OMNIBUS’ research project “ALLOTMENT GARDENS IN ZURICH – THE JOKER OF PARTICIPATION -” is now published in Trans vol. 17, a architecture and urban theory magazine of ETH Zurich. This “Schrebergarten” research was Noboru’s theory work at ETH Zurich, and in collaboration with Charlotte Malterre-Barthes, we are developing our research project.
OMNIBUS is an urban research platform created in 2009 by Charlotte Malterre-Barthes and Noboru Kawagishi, two urban designers graduated with a Master of Advanced Studies from the ETH (Swiss Institute of Technology) in Zurich.
OMNIBUS is a trans-disciplinary structure, meant to be at crossroads of media, art, politics, illustration, landscape architecture and urban design. OMNIBUS believes that architecture must open up towards other disciplines and should be political and controversial whenever needed.
OMNIBUS website is also coming soon!

Red Apple

KCAPの20周年記念イベントでロッテルダムへ。
今年のKCAPの代表作、ロッテルダムに建てられたRed Apple。KCAPのロッテルダムオフィスによるデザイン。

Kees Christiaanseがこのビルが建っているWijnhaven Islandのアーバンプランニングをスタートしたのが1993年。すでに複数の超高層ビルを提案していた。Red Apple自体の計画は2001年からすすめられ、2009年完成。高さ120m, 延べ35000m2, 住戸231, 5500m2商業施設、駐車場338台。

ファサードが印象的。赤色のアルミニウムエレメントによって上部に向かってゆらぎながらグラデーションをつくっているような表現。

住戸内部。内部はシンプルでワンルーム。西向きのリビングスペース。

KCAPのパートナーHan van den Born(右)の自宅である37階の住戸。

地上37階からは市内が一望できる。Cube Houseも見えています。

ワークスペースからキッチン、リビングスペースを見る。

エッジ部分は片持ち。フレームが細いなあ。

コンクリートの表面をはつったような仕上げ。影の映り方が印象的。
Red Apple 2001-2009
design: KCAP Architects & Planners, Rotterdam
Cliant: PWS Housing Corporation Rotterdam

Creative City International Conference in Yokohama


今週末、横浜でクリエイティブシティ国際会議が行われます。川岸のボスであるKees Christiaanseもパネリストとして出席する予定です。プログラムはこちら
アーバンデザインの実績をもった専門家たちによるディスカッションは魅力的です。
Kees ChristiaanseはKCAPのプロジェクトであるロンドンオリンピックのレガシープラン、ハンブルクのハーフェンシティ等のウォーターフロントのマスタープラニングについて紹介するのではないかと思います。もちろん、今月末に開幕するロッテルダム建築ビエンナーレのことも紹介すると思います。非常におもしろそうですね。
それにしても、この豪華ゲストは、さすがに日本の都市計画、アーバンデザインを牽引する横浜だからこそだと思います。これをきっかけに、日本でもアーバンデザインやマスタープランニングの考え方が少しでも広がってもらえればいいですね。
どなたか、もし行かれる方がいましたら、ぜひ感想をお聞かせください。

Schaffauserrheinweg


BaselのKinderspitalの跡地のためのコンペのエキシビションへ。29の作品が展示されています。KCAPでの担当プロジェクトだったのですが、惜しくも6. Preisでした。結果はこんな感じです。
1. Jessen Vollenweider
2. Fischer + Lo
3. Christ en Gantenbijn
4. sab Architekten
5. Darlington Meier
6. KCAP
7. Michael Meier Marius Hug
8. Burckhardt + Partner
9. Steinmann & Schmid

KCAPの案は、都市のコンテクストを重視し、ライン川への眺望を最大限の魅力とするための配置を選びました。要求を読み取ってプログラムを組み立て、問題を解決している意味では、ある程度の完成度には達している感じはありましたが、やはりコンペに勝つにはアイデアの力強さや新しさが足りていなかったのかもしれません。

こちらがJessen Vollenweidernによる勝利案。三角形のヴォリュームを配置して外部空間を緩やかに定義しつつ、効率の良い住居空間を提案しています。

それにしても、スイスでもこういう案が選ばれるとは意外でした。ETHの新しい学生寮のコンペもそうでしたが、スイス=ボックス的な考え方は、もはや薄れていっているのかもしれません。

初コンペ終了間近。


先週末に無事、KCAPでの初コンペ図面を提出し、今週は模型提出期限。スイスではコンペ模型はオーダーすることが多いはずなんですが、ボスがポロッと、「今回は木でいきたいよね。」ってつぶやいたおかげで、自ら模型製作することに。ホームセンター(?)で木材を調達し、木材加工の機材を使いに、久々のETHへ。久しぶりに行ってみると、なにか戻ってきた感があって、癒されます。研究室の元同僚にも会い、9月に開催されるロッテルダム建築ビエンナーレの話を聞く。
ドイツ語のコミュニケーション能力がまだ低い&アーバンデザイン模型に馴染みがないため、いろんな勘違いと間違いをして怒られながらも、なんとか、いい感じに仕上がってきました。あとは、ボスにプレゼンを任せて、良い結果を待つのみです。

これが2ヶ月で作ったスタディ模型の数々。はじめはどうやってヴォリュームのデザインをするのか全く想像もつきませんでしたが、やはりこれだけの数を作っていくうちに、デザインのポイントは見えてくるものです。最終的なデザインはもちろんですが、失敗と発見を繰り返すひとつひとつのプロセスから多くのことを勉強できます。ふりかえれば、結果的に、ボスが最初に描いたスケッチがポイントをついていた、ということがこの多くのプロセスを経て証明されてはじめて、ボスの経験と直感の鋭さを実感できたわけです。さすがですね。
オランダのどこかの有名事務所が倒産したとか、ヨーロッパも景気がよくないみたいですが、できるだけ多く、そして内容の濃いアーバンデザインのプロジェクトを経験したいと思います。

KCAP


さて、今回は川岸が現在働いているKCAP(Kees Christiaanse Architects and Planners)について少し紹介してみたいと思います。
Kees Christiaanse Architects and Planners
http://www.kcap.eu
スイスに来てから2年間、ETHでアーバンデザインというものを勉強しはじめたのですが、やはり大学でアーバンデザインを勉強することは難しいように感じました。やはりデザイン課題という範囲では、Stakeholderの本当の要求というのは聞くことができないし、建築みたいな最終的な形態として提案するわけでもない。結局デザインが見えてこなかった、というのが正直なところでした。
そこでアーバンデザインを実践として経験できる場所を探していたところ、運良くKCAPに自分の能力を見いだしてもらえ、最大の難関とも言われていた労働許可もオフィスの懸命の努力でクリアし、なんとか正式に働き始めることになりました。
KCAPは日本ではほとんど知られていない事務所ですが、現在RotterdamとZurich、そしてオリンピックのプロジェクトの関係でLondonにもオフィスがあります。Rotterdamには約60人、Zurichは約10人、Londonは数名(らしい)が働いています。

ボスであるProf. Kees ChristiaanseはOMAでパートナーを務めた後に独立。現在はETHで教授も務めています。オフィス全体では建築のプロジェクトももちろんあるのですが、Zurichのオフィスは現在のところアーバンデザイン専門。それも彼がアーバンデザイナーとして一目置かれる存在だからのようです。プレゼンテーションやワークショップでは彼のアーバンデザインに関する知識にいつも驚かされます。今年の9月に開幕するロッテルダム建築ビエンナーレのキュレーターも務めていて、そちらも楽しみです。

オフィス。現在はコンペのプロジェクトなので、テーブルの上はスタイロフォームとボリューム模型の山。アーバンデザインは結局はボリュームデザインなので、模型の9割はスタイロフォーム。

プロジェクトのひとつ。ワークショップ用の模型です。建築をやっていたときとはスケールが全然違う。今担当のプロジェクトは8haなので建築の延長とも言えますが、現在オフィスの最大のプロジェクトは700ha。ここまでくるともはや数字だけ扱っているような感じですね。
もう少し働いて方法論がつかめてきたら、ちょっとまとめてみたいと思います。